レストア技術者になるには
「レストア」とは「修復すること、復元すること、元に戻すこと」といった意味がありますが、自動車整備士とどういう認識の違いがあるのかというと、主にレストア技術者というのはクラシックカーやもう製造されていない車を修復する技術者のことを指します。
通常の自動車整備士のようにエンジンを調整したり、外装から板金、チューニングまで車に関するすべてのことをカバーしますが、ポイントとなるのは部品やパーツが古いために取り寄せようとしても手に入らなかったり、現存していない場合があります。
レストア技術者はそいういったものを自分で加工したり、代替え部品で交換するなどして対応することになります。
古い高級車やレトロな味わいのある車をコレクションしているユーザーは一定数存在します。
通常、年式が古くなった車は中古車としても徐々に減少していき、のちに廃車になりますが、エンジンやブレーキなどの消耗部分を交換して、乗り継ぎたいというユーザーにとってはレストアはニーズがある作業です。
通常なら廃車にしてしまってもおかしくない状態の車を復元、整備していくわけですから、通常の自動車のメンテナンスや整備以上に繊細で高い技術力が必要であるともいえ、年代物の自動車の知識やメカニズムの知識が必要です。
したがってレトロな車やクラシックカーに魅力を感じたり、古い車が好きだという整備士に向いている職業といえるでしょう。
レストアは通常のディーラーや修理工場では対応しずらいこともあり、専門のレストア工場、もしくは旧車やクラシックカーのレストアに特化した工場に依頼するのがいいでしょう。
レストア技術者として働きたいのであれば、こういった修理工場に面接を受けてみるのもいいかもしれません。
レストア技術者として成長してくれば、車がどうやって進歩してきたのか、時代とともにどのようにして移り変わってきたのかを知ることができます。
車に対する愛が如実に出る職業であるといえます。