自動車に関するAIエンジニアになるには
自動運転技術を中心に自動車業界では今後、AI技術の活用幅が広がっていきます。
自動車に関するAIエンジニアになる場合、エンジニアとして自動車メーカーへ就職するのが確実な道です。
トヨタ・日産・ホンダなど主要メーカーのAIエンジニアとして採用されることを目指す場合、理系の大学院まで進んでAIの知識を学んでおくとよいでしょう。
このほか、大手メーカーでもAIに関する分野はIT企業を中心に開発の外注をするケースがあります。
AIに強い大手IT企業でAIエンジニアとして就職すれば、自動車関連のAI開発に関われる可能性があります。
いずれにしてもAIエンジニアとして就職するには、相応の学歴か職歴などのキャリアが必要です。
高校生以下の方はAI技術を学べる大学や専門学校への進学を検討してください。
既に社会人の方は、AI開発もしくはシステムエンジニアの分野で実績を積み、AIに強いプログラミング言語を習得しておくとよいでしょう。
車に関連したAI技術
大手自動車メーカーで自動運転などの開発を行うAIエンジニアになるのはハードルが高いですが、自動車業界には幅広い分野でAI開発が進められています。
自動車に関するAI技術(開発中を含む)の一例をご覧ください。
- カーナビゲーションの渋滞回避経路の算出
- カーナビゲーションの音声案内(AIとの会話機能)
- AIを活用した自動車の買取査定システム
- 盗難防止システム
- 自動車関連店舗の接客案内
- ドライブレコーダー
- 中古車情報サイトのおすすめ表示
- バスの到着時間予想システム
- 運送業における荷物の仕分けシステム
- タクシーの配車システム
- スマホと連動した消耗品交換時期の通知
このほかにも幅広い分野でAI技術を応用することが可能です。
たとえば、運転席や助手席に座った人の体重から、あらかじめプリセットした体型や情報を認識してシートポジションを最適にする。
車のGPSで帰宅が近いと認知すれば、スマート家電と連動して家のエアコンが操作されるなど。
都心部では車離れが進んでいますが、日本では一家に1台以上は車がないと生活が不便な地域が大半を占めます。
車は生活に欠かせないものですので、AIエンジニアの仕事に就いていれば自動車に関連したAIシステムを開発できる可能性があります。
自動車関連の開発に絞って仕事を探している方は、カーナビやオーディオをはじめ自動車関連部品のメーカーにエンジニアとして就職することを選択肢に入れてみてください。
エンジニアを増員中
自動運転や衝突回避などを中心にした先進技術の開発を各自動車メーカーが競っています。
燃費性能や走行性能よりも先進技術の開発で他メーカーと差別化を図ろうとする動きが活発で、エンジニアの募集を強化する事例が増加中です。
最先端で活躍するAIエンジニアが狭き門であることに変わりはありませんが、自動車に関連したAIエンジニアの採用枠が多いうちがチャンスです。
まだまだ発展途上の分野だからこそ、働いた時のやりがいや良いシステムを開発した時に受けられる評価(対価)が大きなものになります。
AIエンジニアを目指している方にとっては非常に恵まれた時期ですので、少しでも興味があれば積極的に挑戦してみてください。