時代とともに進化を続けてきた自動車の歴史を振り返ってみましょう。

自動車の歴史を辿る!多様化する開発分野・進化し続ける性能

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自動車の歴史とそれに伴って発展した仕事や事業

はじめに、日本で自動車が登場するまでの歴史・過程をご覧ください。

 

1769年:フランスにて世界初と言われる蒸気自動車が製作される
1827年:イギリスでバスなど市民が利用できる乗り物として普及する
1870年:オーストリア人が世界初のガソリン自動車を製作する
1898年:日本に初めて自動車が輸入される
1904年:日本第1号の自動車が製作される

 

このように海外の歴史は非常に古いですが、日本で本格的に自動車が普及したのは1900年代に入ってからです。
その後、1930年代からトラックの実用化が活発になり、製造業や農家、卸問屋などが自動車を活用して業務効率を大幅に高めていきます。

 

戦後の発展

 

車のミニチュアと青空

日本で乗用車の製造が活発になったのは第二次世界大戦が終戦してからのことです。
トヨタのクラウンや日産のスカイラインが販売されるようになり、製造工場のほかに新車ディーラーなど販売と整備を行う仕事が増加していきます。
この頃から自動車は貴族だけが保有できるものから、一般個人でも手軽に保有できるものへ変わり、車社会へと変化していきます。

 

1964年の東京オリンピック時には首都高が開業して話題になりました。
既に東京は道路や建物が詰まっていて、一般道の上に高速道路を作ったことで世界を驚かせました。
その後、2000年代にETCが普及するまでは、高速道路の料金所が多くの雇用を生み出します。

 

また、1960年以降は日本各地で国道や高速道路の整備が進められています。
日本はそこから一気に高度成長を続け、自動車メーカーは工場を拡大して製造や物流の雇用創出に大きく貢献しました。

 

バスの普及

 

バスは1900年代前半から実用化され、全国に広がっていきます。
大きな転機になったのは1923年の関東大震災で、電車が動かなくなった理由でバスによる交通インフラの需要が一気に高まりました。
1960年以降に高速道路が全国へ広がってからは、観光バスの需要が高まっていきます。

 

開発の分野が多様化

 

1970年代に入ると自動車増加による大気汚染が問題視され、排ガスの少ない車を開発されるようになります。
この頃から車の開発は走る・止まる・曲がるなど走行に関することだけではなく、環境性能や安全性能を重視されるように変わってきます。

 

現在はハイブリッドやEV・水素などを活用した車の開発や、レーダーとAIを活用した自動運転および運転支援技術の開発が活発です。
開発分野が広がるにつれ、エンジニアやテストスタッフなどの仕事が増加しています。

 

 

ネットの普及

 

1990年代半ばから2000年代にかけてインターネットが普及すると、仕事や事業の幅が大幅に広がります。
工務店など、それまで地域密着型だった業種は対応エリアを広げる大手が増加。
ネット通販の需要拡大によって運送業の需要も大幅に高まります。

 

宅配サービスの市場規模は現在も急成長を続けていて、昨今は軽貨物と呼ばれる個人事業主の仕事が流行中です。
このようにネットの普及は自動車に関連した仕事や事業に大きな影響を与えています。

 

 

自動車は進化を続けている

 

自動車の歴史|時代に合わせて多様化する事業と生まれた仕事

日本における自動車の歴史は120年程度ですが、日本で登場して以来、自動車の性能は進化を続けています。
昨今は自動運転技術やEV化の開発が活発になっていて、自動車産業はこの先も大きな進化を遂げていくでしょう。

 

歴史や時代の変化によって発展した仕事や事業は、ここで紹介していないことも多数あります。
自動車産業が秘めている可能性は無限大で、これからも幅広い仕事や事業の発展に影響を与えていくでしょう。

 

昨今は若者の車離れや人口減少、少子高齢化などネガティブなニュースが増えていて、将来的に日本の自動車産業は縮小に転じる可能性があります。
そのため、自動車関連の仕事は全て手堅いとは言い切れませんが、自動車の幅広い技術はこれからも発展を遂げていき、それに伴って新たな仕事や事業を生み出し続けていくでしょう。